看護師だより Vol.4
腎臓の働きについて話してきました。
今日は腎臓の働きが低下するとどのような事がおこってくるのかをお話していきます。
<腎臓の働きが低下してきたら…>
①老廃物の排泄機能が低下する→老廃物が体内にたまる
<症状:食欲がない、吐気、頭痛、体がだるい>
②水分の調節機能が低下する→・循環血液量が増加します
・血液内に血液が多くなり、血管に負担がかかり血圧が上昇する
・心臓に負担がかかり、心臓が大きくなる、肺に水がしみだす
<症状:むくみ・動悸・息切れ・呼吸困難・横になると息苦しい>
③電解質の調節が困難になる
<症状:喉の渇き・手や口のしびれ>
④カルシウムの吸収が困難になる→腎臓でビタミンDが活性化されないため、血液中のカルシウムが不足する
<症状:骨が弱くなり骨折しやすくなる>
⑤貧血になる→赤血球を造るホルモンの分泌が低下し、さらに老廃物(尿毒素)によって赤血
球が壊されたり、食欲が低下するなどにより貧血が助長される
<症状:動悸・息切れ・顔色が悪い・脈が速い>
⑥血圧が上昇する→血圧は尿量が減少し、水分・塩分が溜まる事により上昇します。
血圧をあげるホルモンが過剰に分泌されて血圧が上昇する事もあります。
<症状:頭痛・吐き気>
参考文献:透析療法をはじめる患者様へ 透析導入マニュアル
次回は、透析治療についてお話していきたいと思います。