透析食だよりvol.6 ~カリウムについて~

 

こんにちは。管理栄養士です。

今回は「カリウム」についてお話しします。

カリウムは腎臓によって量が調整されています。

腎臓の機能が低下するとカリウムが体内に溜まり、高カリウム血症となる可能性が高くなります。

実際に高カリウム血症になると・・・

・手足のしびれ

・麻痺

・不整脈

など様々な症状を引き起こしてしまいます。

また、重度の場合、心停止に至る場合もあります。

 

高カリウム血症にならないために、カリウムコントロールのポイントをお伝えします!

 

その1、カリウムを多く含む食品を知ろう。

果物類:バナナ、スイカ

野菜類:ほうれん草、小松菜、かぼちゃ

いも類:じゃがいも、さつまいも

飲み物:牛乳、野菜ジュース、コーヒー

などに多く含まれています。しかし、これらは食べてはいけないわけではありません。

摂り過ぎに注意しましょう。

また、低カリウム野菜なども販売しているので利用してみて下さい。

 

その2、カリウムを除く調理方法を実践しよう。

カリウムは水に溶ける性質がある(=水溶性)

そのため、「たっぷりの水にさらす」「たっぷりのお湯で茹でる」ことでカリウムを減らすことが出来ます。

より多くのカリウムを減らすには、食材を細かく切ることが大切です。

※電子レンジや蒸すなどの調理方法ではカリウムは取り除かれません。

医療法人中央内科クリニック