看護師だより Vol.3
<腎臓のはたらき②>
今日は、前回に引き続き腎臓の働きについて紹介していきます。
⑤造血刺激ホルモンの分泌
赤血球をつくるためには欠かせないホルモンです。
このホルモンはエリスロポエチンと呼ばれ、腎臓から分泌されて、骨髄における赤血球の産生を
促しています。
⑥ビタミンDの活性化
ビタミンDは食事や日光を浴びる事によって、皮膚で作られます。
その後、肝臓をへて腎臓で活性化ビタミンDへと変化する事で、カルシウム(Ca)の吸収や
骨の代謝を促進します。
⑦不要になったホルモンの不活化
体にとっていらなくなったホルモンを壊したり、捨てたりしています。
⑧血圧の調整
腎臓を流れる血液の量が減少すると、レニン(血圧を上げるホルモン)が分泌され、
血圧を上昇させます。
次回は、腎不全になった場合、この働きがどのようになってしまうのか説明していけたら
と思います。
参考資料:1、透析療法をはじめる患者様へ 透析導入マニュアル
2、透析ケア 新人スタッフ応援号!物質キャラ図鑑でまなぶ 透析患者の病態と血液透析