以前、こちらのサイトで人工透析患者の結婚・性交・妊娠・出産について、触れたことがあります。
今回は、その内容を少々掘り下げて、妊娠・出産について、お話していきたいと思います。

まず、前のコラムでも話しましたが、妊娠は可能です。
腎臓病・人工透析を行っていることで、精子に何らかの問題が出る男性もいますし、女性も、無排卵になる方がいます。
しかし、妊娠できないわけではありません。

どちらかといえば、妊娠中の生活の方に注意が必要です
少々ネガティブな話になりますが、人工透析をされている女性の場合、妊娠生活による生命のリスクさえ高いです。
つまり、人工透析をされていない女性と比較すると、危険度はかなりのものです。
そのリスク、つまり最悪の事態に関してはパートナーと話し合い、納得の上で出産を決意していただかなければなりません。

しかし、経験値の高い医師が担当し、産婦人科、小児科、腎臓内科など、さまざまな診療科と連携を取って、いわゆる医療チームを組み、万全の態勢で臨めば、不可能ということはありません。
妊娠中の生活は、患者様の状態によりますが、相当な注意が必要ですし、人によっては妊娠期間中ずっと入院というケースもあります。

医療法人中央内科クリニック