腎臓病の食事制限について、先日こちらのコラムでお話をさせていただいたのですが、そのあとで気が付いたことがあります。
多くの皆様に、腎臓病の食事について、「辛い」と感じさせてしまうのは、このようなコラムを書かせていただく際に、「食事制限」と書いてしまうからなのではないかと。

つまり、ネガティブ表現よりも、ポジティブ表現にすることで、印象が全然変わると思ったのです。
たとえば、先日から触れている、タンパク質の量についてですが、「タンパク質を制限する」と表現するよりも、「適切なタンパク質量を摂取する」と書いたほうが、印象が全然違うと思うのです。

実際、「量を制限」というと、ほとんど摂取してはいけない印象に結びついてしまいます。
でも、「適切な量を摂取」とすれば、例えば太っている人はカロリーを適切な量摂る、高血圧の人は塩分を適切な量摂るというように、誰にとってもその内容に個性があるだけで、老若男女全ての人に当たり前に大切なことなだけと、捉えることができます。

腎臓病の食事療法はダイエットなどと違い、長期間の継続がキーポイントです。
そんな特別なことじゃない!ちょっとの工夫という気持ちで、毎日過ごしていただければと感じました。

医療法人中央内科クリニック